大好きだった工房とお別れです。

 

見学に行って自分の絵を見せると「あなたはこんなに絵が描ける!」と言われた。「なんていいのかしら!」と感動してくれた。なんら自信もなく下手だと思っている私に、誰も言わない言い方で、本気で言ってくれてるのがわかって、私はうれしくてうれしくてたまらなかった。

 

命令するのが嫌い、という先生は、面倒な私のこともよく理解してくれた。

描きたい、表現したい、心がおどった、感動した、という気もちから、すべてがスタートする。

 

だから、これを描いてみたい!と思った気持ちがすごく素敵なんだ!

 

アレクサンダーの先生を描きたい、工房の風景を描きたい、浅田真央ちゃんの絵を描きたい、鳥ちゃんを描きたい、ちょっと出かけて絵を描きたい、絵の先生を描きたい。人間を描きたい。尊敬する人を描きたい。自殺したかった時のことを描きたい。

 

描きたい、というわがまま。

 

それらを描くたびに、私は、心の底がぐいぐいうなっていたのを感じた。どんなに私が作文が好きだからと言って、この見えない、心の奥の底までは到底文章には表せない。絵を描くとその何かが、うなってくる。心に形があって見えていたなら、きっとうなりながら、はにかんでいたと思う。

 

絵を描く活動とは、本当に素晴らしいことだ。もっと誰もが自由に描き、心から描き、正直な絵を描き、下手だから~なんて、遠慮しないで、お互いの絵を鑑賞しあえたなら、なんて素敵な世界なのだろう。。
(ザボハウスはそんな夢の世界だった。)

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