虐待、過保護、過干渉で育った人は、
恐怖や不安に襲われることが多いです。
いじめにあった経験や記憶、トラウマが、
体や心に投影され、日常生活に困難を生じることがしばしばあります。
体験者にしかわからない、というくらい、深刻な状況に陥ることもあります。
Contents
1、トラウマで苦しんでいる方の特性
- ワナワナと震えたり、体がこわばってしまう。
- どうせだめなんだ、という自信のなさに至る。
- いじめられているのが当たり前なので、そういう自分のイメージが確立する。
- 相手はいじめたつもりもないのに、ちょっとした言動に反応し、
過去に虐待した親を投影して、いじめられていると信じる。
✶トラウマを放置しておくと、日常生活、仕事に支障が出てきます。
自分も、怒鳴られてきた環境にあったので、ひどく、苦しみました。
中学生の時に、体をたてに保つことができなくなりました。
一生、自分はこのトラウマのために、体は悪いままで、苦しい人生を送るのだ、と思っていました。
2、トラウマがひどいと一生台無しなのでしょうか。
そんなことはありません。
確かにとんでもなく、ほかの誰もが味わったこともないだろう、
という屈辱的な体験をされ、それがために、特別に人とは違う、というレッテルを
ご自身に貼っているかもしれません。
不幸だなあと思っているかもしれません。
でも、そんなことはありません。
変わることはできます。
3、大変な過去をも、変えられる
人間の脳は、可塑性(かそせい)があります。心理学の研究でも明らかにされています。
可塑性とは、簡単に言うと、死ぬ瞬間まで人生脚本も性格も変えられる、ということです。
大人になって、私は、様々なワークを通じ、自分の人生脚本や性格の修正し、
様々なことを学びました。
アレクサンダー・テクニーク、気功、心理学など、いろいろとやりました。
最初にであったアレクサンダー・テクニークでは、自分の思考癖に気づけるようになりました。
気功を学ぶことで、自信のなかった足取りはだいぶ減り、しっかりと立つことができるようになってきました。
怒鳴られてきた被害者意識があらゆる場面で牙(きば)を出していましたが、
常日頃、ことあるごとに自分がすぐにいじめにあっていると思う意識は減りました。
自分はだめな人間だ、という過剰な劣等感もなくなってきました。
幼い時の体験は、不幸ではなく、自分の貴重な財産と変わってきています。
「劣等感」は「自信」にすりかえられてきています。
そう思えるのに、30年近くかかりました。
でも、卑屈でわがままだった自分とも一緒につきあってくれた先生や仲間がいたので、ここまでこれました。
もっともっと自分は成長できるし、変えられる、と信じています。
来ていただいた生徒さんも、どんなに萎縮して体がこわばっている生徒さんも
必ず、今後いくらでも変わるはず、と教師とともに確信しています。