これはひどいトラウマなのでは・・・?
と思っても、
どうやって治せるのか、
どうして自分だけがこんな目に合うのか、
根深くてどうしていいかわからない、
といった、様々な悩み、悲しみがあると思います。
私も、子どものころからのトラウマから始まり、
何をどうしたらいいのか、わからないまま、
何十年も過ごしました。
今回は、なぜ、トラウマと向き合うのが難しく、大変なのかを
これまで学んできたことを踏まえてシェアいたします。
Contents
1、トラウマはどんなことがきっかけでおこるの?
・親子間、夫婦間等の暴力、攻撃等によっておこる
対人関係によるトラウマがあります。
災害によるものほか、もありますが、
今回は対人関係におけるトラウマについて述べます。
殴る蹴る、といった身体的なもの以外にも、
・人格を否定する言葉
・どなる。
・交友関係をチェックする。
・性的強要
・ストーカー行為
・生活費を渡さない
といった類で、
人から強要されたり、
主体性を奪われコントロールされ、
言い返せない
といった経験は、心に深い傷(トラウマ)を残します。
主体性を奪われるということは、
魂を殺すことになり、
体の不調に表れることがあります。
トラウマは心の傷であり、
体の傷やケガが、処置や手術をして治るのとは違って、
10年~20年、それ以上、苦しい思いをすることも多くあります。
2、放置される傾向にあるトラウマ
1で取り上げた例を見て、
「私のことだ」と思って、
自分と向き合うことを選択したり、
何かしら行動を起こす人もいます。
しかし、
私のは、大したことない、
殴られたわけでないから、
といって、
つらい気もちを無視する人も多くいます。
これは、トラウマというのが、
自分でおよそ処理できないほどのものであり、
トラウマに圧倒されている状態であり、
自身が凍りつき、
冷静にその事件を見ることなどできない状況に
あるからです。
それで、
心の防衛反応が「それは大したことはない」という気もちをおこさせ、
トラウマには触れないでおく行為につながっていきます。
トラウマは、未処理のまま向き合うことが避けられがちなのが特徴です。
まとめ
私も、トラウマを長年放置し、
気づいたときには歩いたり立ったりができなくなりました。
その時、私がやろうとしたことは、
トラウマ治療ではありませんでした。
もう少し、幅広く心の問題を扱うワークでした。
でも、それでその時は充分でした。
一番つらかった時は、トラウマの問題を
直視するようなものを避けていました。
周りの人はよくわかっていて、これをやれば、
あれをやればと私に紹介してくれました。
でも、トラウマをなおそう
という気が起こりませんでした。
私は、その時、仲間と学ぶことを
通じて成長することに意義を感じ、
このトラウマは生涯治ることはない
とあきらめてもいました。
いつもいつも体調が悪いのが常態になり、
本来の健康状態を忘れていて、
自分の体調はこんなものだという
あきらめ感が強かったのも事実です。
肩こりや腰痛などと違って、
凍り付いたトラウマの状態が
どういうことになっているのかが
見えないために、
自分がどこにサポートを求めればよいのか
適切な場所を選ぶことができません。
最近、落ち着いてからようやく、
自分自身に一番近い問題やトラウマについて
学ぶことができるようになってきました。
それはそれでよかったことであり、
これまでの道のりだったと思っています。
ただ、大したことない、と思って見過ごしていると、
改善が遅くなることは事実であり、
自分も回り道をしたなあと思っています。
自分の心身の状態について、
大したことない、といって
ふたを閉めようとしている自分に気づくことや
真剣に自分の心身と向き合うことに一歩踏み出すことは
とても大事なことです。
苦しすぎるトラウマを放置していませんか:自分でやれるケアの考え方
(クリックしてください)の記事で、自分の心身の問題を
改善していくための考え方を紹介しています。